2017年に糸山先生と「どんぐり倶楽部」のことについてジックリとお話しする機会をいただいた時に、印象に残ったお言葉はたくさんありましたが、今日のタイトルは今でもチョクチョク思い出すお言葉です。
久しぶりにあの時のメモを読み返すと「糸山先生でも添削中に『抜かれた』と思うとのこと」と書いてありました。
糸山先生は心から楽しそうに「私は当然ながら『どんぐり』で育っていない。だから、どんぐり問題を作ったのは私だけど、どんぐりっ子は私を抜いていくんです」とおっしゃっていました。
どんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」をルールを守りながら子供達と続けていくと、「あれっ、こういう解き方するんだ??」ということがたまにおきて、そして、だんだん増えていきます。もし私がヒントを出していたら、こういう解き方をするヒントは出さないし出せなかったかも・・・、というような解き方です。
こういう時に、(私もどんぐりっ子ではないので)どんぐりっ子の「考える力=思考力」が私を抜いていくのを感じます。
同時に「あ~ヒントを出さないできて本当~に良かった!!」と思います。
知っている知識を羅列して説明して子供達に反復させるより、どんぐり倶楽部の理念に基づき、ゆっくりお絵描きしながら考えるスペースを作ることは、本当に遣り甲斐のある仕事だな~と思っています。
私は、学習塾、税理士事務所、法律事務所、会社の経理、大学の事務補助等、職歴が多く、途中人生に迷い(笑)、語学習得などという名目でイギリスに3ヶ月ほど行ったり、子供を産むのが遅かったこともあり、それまでにいろいろな経験があるのですが、どんぐり倶楽部を知ってからは、知る前とは一転して毎日どんぐり倶楽部の理念を意識しながら生活しているかもしれません・・・、そう書くと宗教みたいでしょうか?(笑)
宗教みたいでも何でも、テレビゲームを買わずに、テレビを制限し、宿題やテストの点数も気にならず、とにかく子供達との生活が楽しくなると思います。
強く強くススメたいのですが、宣伝・広報となると苦手ですので、この独り言で何とか御理解いただけると嬉しいです(苦笑)